電気工事士の技能試験を控えている皆さん
第一種、二種電気工事士合格者の私が技能試験で注意するべき点は
「圧着」です.
圧着に時間がかかっていては合格が遠ざかってしまいます。
ここで「圧着」について解説し
皆さんに圧着なんて簡単だと思ってもらいたいです。
目次~mokuji~
圧着とは
電気工事士技能試験の圧着は
心線同士を接続するためにリングスリーブを用いて
圧着ペンチでリングスリーブを強く押し付けて接着することです。
この圧着1つでもコツや注意するべき点がありますので
1つずつ解説していきます。
圧着するときの注意点
圧着するときの注意は3つあります。
1、リングスリーブのサイズ、それに応じた刻印を間違えない
2、被覆を傷つけない
3、心線は少しはみ出す
順に解説していきます。
リングスリーブのサイズと刻印
リングスリーブのサイズとは
心線を圧着する際に芯線の本数や太さによって
リングスリーブのサイズが決められています。
リングスリーブのサイズには「大」「中」「小」があり、
電線太さ1.6mmが2~4本の圧着は「小」
電線太さ1.6mmが5~6本の圧着は「中」
電線太さ2.0mmが2本の圧着は「小」
電線太さ2.0mmが3~4本の圧着は「中」
電線太さ2.0mmが1本と1.6mmが1~2本「小」
電線太さ2.0mmが1本と1.6mmが3~5本「中」
電線太さ2.0mmが2本と1.6mmが1~3本「中」
これ以上(ここに該当しないもの)は「大」
リングスリーブのサイズを間違えて圧着すると
技能試験は1発不合格となります。
こんなもの1つずつ覚えたくないですよね。
そこで!私がおすすめする覚え方を特別に教えます!!
リングスリーブのサイズの覚え方
電線太さ1.6mm=2sq.
電線太さ2.0mm=3.5sq.
と覚えてください。※sqは断面積で単位がmm2です。
この断面積を足し算した数字が
8以下・・・リングスリーブ「小」
14以下・・・リングスリーブ「中」
14より上・・・リングスリーブ「大」と覚えてください。
例として電線太さ2.0mmが1本と1.6mmが4本は「中」ですが
3.5+(2+2+2+2)=11.5→「中」
という具合で覚えるとリングスリーブのサイズで間違えることはありません。
圧着ペンチの刻印
圧着ペンチには圧着するときにリングスリーブに刻印が付くようになっています。
リングスリーブのサイズに合わせ大、中、小、〇と打てば良いです。
、、、ん?〇がでてきた??と思った方
この〇の刻印は1.6mmの電線2本のみを圧着する場合に使います。
断面積で言うと2+2=4のときのみ〇です。
被覆を傷つけない
リングスリーブを圧着する際は銅の心線のみを圧着するようにしてください。
被覆まで圧着するとNGです。
被覆と芯線の間は2mm程度間隔を空けるよう圧着する癖をつけてください。
心線は少しはみ出す
リングスリーブを圧着する際は銅の心線がリングスリーブの先端から
2mm程度はみ出すように圧着してください。
はみ出ていないと圧着するときに心線が抜けてしまう恐れがあり、
圧着不良と判断されることがあります。
圧着のコツ
リングスリーブを圧着する際、
心線からリングスリーブがずれてしまったり
圧着で力が入らなかったりしませんか?
圧着する心線の本数が多ければ尚更です。
そんなときのコツとして
圧着ペンチにリングスリーブを固定してから心線を通します
心線の太さに合ったリングスリーブを用意し、
刻印を間違わないように圧着ペンチにセットして
リングスリーブがつぶれない程度にペンチを握ります。
そうするとリングスリーブが圧着ペンチに固定できます。
その後リングスリーブに心線を通して圧着
という方法だと圧着がやりやすいと思います。
簡単にいうと、先に圧着ペンチにリングスリーブを挟み、
そこに芯線を通すというやり方です。
まとめ
今回は電気工事士技能試験の重要ポイントである
「圧着」について紹介しました。
特に覚えて欲しいのはこれです↓
電線太さ1.6mm=2sq.
電線太さ2.0mm=3.5sq.
と覚えてください。※sqは断面積で単位がmm2です。
この断面積を足し算した数字が
8以下・・・リングスリーブ「小」
14以下・・・リングスリーブ「中」
リングスリーブのサイズ、刻印はこの記事で紹介したように覚えれば
苦になることは無いと思います。
圧着のコツは特に力が少ない女性におすすめです。
技能試験の圧着の完ぺきにして
合格目指して頑張ってください!!